IAIIAI:creative agency

「アイ・エイ・アイ」:IAI

サントリー美術館
サントリー美術館

東京都港区赤坂9-7-4 :六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階
「東京ミッドタウン」 21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。


The Scientific Eye and Visual Wonders in Edo

のぞいてびっくり江戸絵画 ―科学の眼、視覚のふしぎ―

江戸時代後期に花開いた新しい <視覚文化>

 異国文化に大きな関心をもっていた八代将軍・徳川吉宗は、享保5年(1720)、漢訳洋書の輸入規制を緩和します。 その結果、西洋の科学・技術・文化を研究する「蘭学」が盛んになりました。 同時に、顕微鏡や望遠鏡など、「視覚」に対する従来の常識を一変させる光学装置もまた、海外からもたらされるようになります。 これらの光学装置をのぞいたときの驚きや発見は、江戸時代の人々に大きな衝撃を与え、新しい美術作品が生み出されるきっかけとなりました。



会期:
2014 3/29(土)〜 5/11(日) 展覧会は終了しました。
休館日:
毎週火曜日
4.29(火・祝)、5.6(火・休)は開館
開館時間:10時〜18時 ※金・土、および 4.28(月)、5.4(日)、5.5(月・祝)は20:00まで開館
※4.19(土)は「六本木アート ナイト」のため24:00まで開館
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
※作品保護のため、会期中展示替えを行います

会場:サントリー美術館 六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階



画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

「のぞいてびっくり江戸絵画」プレス内覧会

「のぞいてびっくり江戸絵画」
プレス内覧会 '2014 3/28


江戸時代後期独特の絵画とその背景を眺めてみよう

「展示構成」 ―本展覧会 「News Release」 「のぞいてびっくり江戸絵画:カタログ」より抜粋して掲載しています―

 江戸時代後期の日本には、蘭学の振興とともに、さまざまな西洋文化が海外からもたされました。 西洋の遠近法や俯瞰図の技法、透視図法(線遠近法)を駆使した「浮絵」や、凸レンズの付いた覗き眼鏡を通して見る「眼鏡絵」、顕微鏡で観察したミクロの世界、博物学の知識を踏まえた写生図なども多数制作されました。 一方、光学的現象への興味は、影絵や鏡・水面などに映る映像への関心へと波及し、その面白さに注目した作品が集中的に描かれるようになります。

「展示構成」
第一章 〈遠近法〉との出会い
第二章 〈鳥の眼〉を得た絵師たち
第三章 〈顕微鏡〉でのぞくミクロの世界
第四章 〈博物学〉で観察する
第五章 〈光〉と〈影〉を描く―影絵・鞘絵・鏡・水面


小野田直武《不忍池図》

第一章 〈遠近法〉との出会い
 科学的理論に裏打ちされた西洋の遠近法は、さまざまな絵師たちに大きな衝撃を与えました。 奥村政信、歌川豊春、葛飾北斎、歌川広重らは、透視図法(線遠近法)を用いた「浮絵」を多数残しています。

・ 重要文化財 《不忍池図》 小田野直武 一面 1770年代
秋田県立近代美術館
秋田藩士・小田野直武は、平賀源内から西洋絵画の知識を学び、「秋田蘭画」 の創始に大きな役割を果たした。 本図は、上野の不忍池を背景に、西洋の遠近法や陰影法を取り入れることで、より写実的な描写になっている。


《カルペパー型顕微鏡》

第三章 〈顕微鏡〉でのぞくミクロの世界
 顕微鏡は16世紀末にオランダで発明され、日本には18世紀半ばに流入しました。 虫や雪といった、見慣れたはずの自然界の景色が、レンズを通して見ると一変するという、人々の新鮮な驚きを伝える作品のご紹介です。

《カルペパー型顕微鏡》  一基 1737年頃
ユニオン光学株式会社(古河歴史博物館寄託)
カルペパー顕微鏡とは、イギリスのカルペパーにより考案された形状の顕微鏡を指す。 江戸時代後期には和製顕微鏡も制作され、大名や蘭学者たちが特に強い関心を寄せました。


「鏡中図(さや絵)」など展示コーナー

第五章 〈光〉と〈影〉を描く―影絵・鞘絵・鏡・水面
 本章では、光や影を捉える絵師たちの豊かな発想と鋭い観察力が発揮された、「視覚」の妙を伝える作品のご紹介です。

・ サントリー美術館展示室にて 「鏡中図(さや絵)」 など展示コーナー。
ゆがんだ画像を円筒状のものに投影することで正常な姿に見える「鞘絵」や、鏡や水面に映る映像に焦点を当てた絵画なども多数描かれ、科学的に計算された「視覚効果」が、絵画表現における大きな要素の一つとなっていく様子が見て取れます。 江戸時代後期にもたらされた〈科学の眼〉が惹き起した〈遊び心〉とでも呼ぶべき特質である。


お問合せTel:03-3479-8600
サントリー美術館公式サイト:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館、朝日新聞社
協賛:三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス


参考資料:NEWS RELEASE No.sma0001、「サントリー美術館ニュースvol.249」、「のぞいてびっくり江戸絵画」図録他。
※写真撮影などの掲載は、主催者の許可を得て行っております。
※画像の無断転載禁止


ご意見ご感想は  yashio@mui.biglobe.ne.jp


「アイ・エイ・アイ」:IAI
HOME
NEXT
BACK

Copyright © 2002-2014 Yashio.ALL Rights Reserved.