The Scientific Eye and Visual Wonders in Edo |
のぞいてびっくり江戸絵画 ―科学の眼、視覚のふしぎ― |
江戸時代後期に花開いた新しい <視覚文化> |
異国文化に大きな関心をもっていた八代将軍・徳川吉宗は、享保5年(1720)、漢訳洋書の輸入規制を緩和します。 その結果、西洋の科学・技術・文化を研究する「蘭学」が盛んになりました。
同時に、顕微鏡や望遠鏡など、「視覚」に対する従来の常識を一変させる光学装置もまた、海外からもたらされるようになります。 これらの光学装置をのぞいたときの驚きや発見は、江戸時代の人々に大きな衝撃を与え、新しい美術作品が生み出されるきっかけとなりました。 |
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「のぞいてびっくり江戸絵画」 |
江戸時代後期独特の絵画とその背景を眺めてみよう |
「展示構成」 ―本展覧会 「News Release」 「のぞいてびっくり江戸絵画:カタログ」より抜粋して掲載しています― |
江戸時代後期の日本には、蘭学の振興とともに、さまざまな西洋文化が海外からもたされました。 西洋の遠近法や俯瞰図の技法、透視図法(線遠近法)を駆使した「浮絵」や、凸レンズの付いた覗き眼鏡を通して見る「眼鏡絵」、顕微鏡で観察したミクロの世界、博物学の知識を踏まえた写生図なども多数制作されました。
一方、光学的現象への興味は、影絵や鏡・水面などに映る映像への関心へと波及し、その面白さに注目した作品が集中的に描かれるようになります。 |
「展示構成」 |
第一章 〈遠近法〉との出会い |
第三章 〈顕微鏡〉でのぞくミクロの世界 |
第五章 〈光〉と〈影〉を描く―影絵・鞘絵・鏡・水面 |
お問合せTel:03-3479-8600 |
参考資料:NEWS RELEASE No.sma0001、「サントリー美術館ニュースvol.249」、「のぞいてびっくり江戸絵画」図録他。 |
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